院長のつぶやき

新型コロナウイルス大流行の危機。今、個人的に必要だと思っていること

 必要なこと、かつ今できること。とにかく「かぜ」をひかないように努めること。「かぜ」と新型コロナウイルスは違います。でも、「かぜ」をひかないようにすること〜手洗いやうがいを励行すること、むやみに(必要ないのに)出かけたり人の多い場所に行ったりすることを控えること、食事・睡眠・休養を意識して生活すること〜これは新型コロナウイルス感染を少しでもふせぐことと同じことです。「かぜ」はひいてもいいけど、コロナウイルスにはかかりたくないと言う人がいたら、その人はおかしなことを言っていると思うのです。

 で、もしも「かぜ」をひいてしまったら、そのときは「コロナウイルスにかかったのではないか」という不安にさいなまれることになるでしょうが、心したいことは、たとえそれが普通のかぜであったとしても、全力で周囲のひとにうつさないように努めること。コロナでなかったとしても、不幸にしてそうだったとしても、です。

 そして、自分の身体の状態(病気の重症さ)にしっかり向き合い、必要な医療を受けるようにすることです。

(令和2年4月19日、4月26日一部改変)


新型コロナウイルス流行中。だから大事な病院との連携

 この1週間もコロナウイルスのニュースで明け暮れています。最近では橋本市の介護施設を中心に多くの感染者が出ています、その前は紀の川市の中学校が感染場所になっていました。

 ニュースの中でもショッキングだったのは、女優の岡江久美子さんが新型コロナウイルス肺炎で急逝されたこと。以前に出ておられた朝の番組で、いつもお顔を拝見していました(ちょうど病院に出勤する時間に放送されていたもので)。年齢も同じで、彼女の死がすごく身近に感じてしまいます。

 発病されてからの簡単な経過が報道されています。気になるのは、発病から入院までの3日間ほどの期間、もう少し医療が何かできなかったかということです。コロナウイルスに限らず、病気の症状が一進一退で不安に感じられることがあると思います。なんとなくでいいので、不安を感じたら、こまめに病院に来て下さい。病院に来られることが、感染のリスクが怖くてハードルが高いのなら、電話で相談して下さい。

 今の日本の状況で怖いことは、マスコミがよく報じている「医療崩壊」だけではありません。感染を恐れるあまりの受診控えが起こす悲劇や、ワクチンも受けないことによる重症感染症なども今回のコロナウイルス流行がもたらすマイナス面だと考えます。

(令和2年4月26日)

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