お子さんが急に熱を出したり、体調を崩してしまったとき、こんなことを思ったことはありませんか。

今日会議があるから、絶対に休めない….。

近くに祖父母もいないから、どうしよう….。
共働き家庭が当たり前となっている現代では、急な子どもの体調不良で仕事を休めなくて困ったママ・パパは多くいることでしょう。田辺市には、そんなときに頼りになる病児保育施設「にじ色ひろば」があります。
子どもの病気は予測できないからこそ、いざというときの強い味方になる病児保育の仕組みと利用方法を、このガイドで詳しく解説。
専門スタッフによる安心のケアと充実したサポート体制で、子育てと仕事の両立をサポートする「にじ色ひろば」の魅力をお伝えします。
和歌山県田辺市における病児保育の現状

田辺市にある「ビィ」という赤ちゃんとこどものクリニック内に、病児保育施設「にじ色ひろば」があります。このサービスは、病気でお子さんが保育園や学校を休まなければならない状況で、仕事などの理由で保護者が看病できない場合に、一時的な保育を提供するものです。
田辺市の病児保育「にじ色ひろば」について

ここからは、田辺市の病児保育施設「にじ色ひろば」について、詳しく紹介します。田辺市の病児保育施設の情報を集めている方、利用を検討されている方はぜひ参考にしてください。
施設の概要

内容 | |
保育時間 | 月〜金 午前 8:30~ 午後6:00まで ※土は午前 8:30~午後12:00まで |
保育料金 | ■対象地域※の方 1,000円/日 半日の預かりは500円(午前のみ、午後のみ) ■対象外地域から預ける方 2,500円/(1日・半日とも) |
定員 | 9名 |
場所 | 〒646-0015 和歌山県田辺市たきない町32-6 当院2階 「病児保育 にじ色ひろば」 |
電話番号 | 0739-33-7819 |
「にじ色ひろば」は、医療機関に併設されているため、子どもの容態が急変した場合でも迅速に医師の診察を受けられることも大きな安心材料となっています。
対象となるお子さん
「にじ色ひろば」では、以下の条件を満たすお子さんが利用できます。
- 田辺市/白浜町/みなべ町に住民登録がある家庭の子ども
- 両親が共働き家庭の子ども
- 生後6か月~小学6年生まで
対象地域が限定されていますが、これは地域密着型の子育て支援として運営されているための制限です。両親の就労状況については、保護者が就労していることが条件となります。
保育時間
「にじ色ひろば」の保育時間は下記のとおりです。
月曜日~金曜日 午前8時30分~午後6時00分 (※土日祝日や年末年始は休業)
延長保育は行っていないため、お迎えの時間には注意が必要です。また、施設の都合により臨時休業となる場合もありますので、利用前には必ず確認してください。
定員
基本的一日に預かる定員は、9人と定められています。施設の広さや職員配置の関係で制限があるためです。
利用には事前予約が必要で、定員に達した場合は利用できないことがあります。特に感染症が流行する時期は予約が埋まりやすいため、早めの予約をおすすめします。
保育内容
「にじ色ひろば」では、専任の保育士と看護師による質の高い保育とケアが提供されています。
- 定期的な検温などによる体調管理
- 病状に合わせた食事や水分補給のサポート
- 安静が必要な子どもへの適切な環境提供
- 薬の服用管理(医師の指示による)
- 子どもの状態に合わせた遊びの提供
保育士と看護師が協力して子どもの様子を常に観察し、状態の変化にも迅速に対応します。
利用料金
「にじ色ひろば」の基本利用料金は1日あたり1,000円です。半日のみの利用であれば500円で預けられます。これには保育料と基本的なケア費用が含まれています。ただし、食事代や特別なケアが必要な場合は別途料金がかかることがあります。
所得状況によっては減免制度もありますので、詳しくは田辺市子育て推進課に問い合わせてください。
その他
にじ色ひろばに関するその他サービスやお知らせを紹介します。
- 送迎対応サービスの提供
事前の申し込みが必須 - 求人募集の掲載
にじ色ひろば内に掲示していることがある
送迎サービスの利用には事前の申し込みが必要で、エリアや時間帯によては制限がある場合もあります。
また、「にじ色ひろば」では和歌山市の病児保育求人情報なども掲示されていることがあります。病児保育の現場で働くことに興味がある方は、施設に直接問い合わせてみるとよいでしょう。
利用の流れと必要なもの

「にじ色ひろば」の利用する際の手続きの流れと、当日持参するものをまとめました。実際に利用することがあったときのために、確認しておきましょう。
まず「にじ色ひろば」を利用するタイムスケジュールは以下のとおりです。

利用前の準備
にじ色ひろばを利用する前の流れは、以下のとおりです。
- 「あずかるこちゃん」というオンライン予約システムの利用登録をする
- にじ色ひろばに預ける前に、かならず病院に受診をする
- 「あずかるこちゃん」からのWEB予約または電話連絡にて施設の利用予約を行う
- あらかじめ用意した持ち物と一緒に子どもを預ける(持ち物の詳細はこちら)
「にじ色ひろば」を利用するためには、まず「あずかるこちゃん」オンライン予約システムへの利用登録が必要です。このシステムを通じて、施設の空き状況確認や予約が24時間いつでも可能となっています。
また、利用前には必ずかかりつけ医の受診が必要です。医師による診断と「病児保育連絡票」への記入が必要となりますので、診察の際に必ず医師にその旨を伝えてください。診察結果によっては利用できない場合もありますので、注意が必要です。
初めて利用する場合は、事前に施設見学や説明を受けることをおすすめします。施設の雰囲気や保育方針を理解しておくことで、いざというときに安心して預けられます。
必要な持ち物
「にじ色ひろば」にお子さんを預ける手続きができたら、肝心な持ち物についても確認を忘れないようにしましょう。以下に、預ける当日に持参するものをリストアップしてまとめていますので、ご確認ください。
- 母子手帳
- 健康保険証
- お薬手帳
- お薬(投薬されているお子さん)
- 医師から指示されたもの
- お弁当・お茶・おやつ(ミルクのお子さんはミルクと哺乳瓶、離乳食のお子さんは離乳食)
- おしぼり・お手拭きタオル
- 着替え2組(上下・下着・靴下など季節に応じて)
- 着替えを入れるビニール袋
- おむつ・おしり拭き(必要に応じて)
- お気に入りのおもちゃ(ぬいぐるみ・毛布などあれば)
特に薬の持参に関しては、必ず医師の処方したものを準備し、用法・用量を明記した書面も一緒に持参してください。自己判断での市販薬の持参は避けてください。
また、お弁当については、病状に合わせた食事を用意することが望ましいです。施設によっては配慮された食事を提供している場合もありますので、事前に確認してください。
利用当日の手続き
利用当日は、まず朝の受診が必要です。医師による診察を受け、その日の体調を確認してもらいます。その後、「あずかるこちゃん」からのWEB予約または電話連絡にて施設の利用予約を行います。

施設に到着したら、受付で必要書類を提出し、その日の子どもの状態について詳しく伝えましょう。特に気をつけてほしいこと、薬の服用タイミングなど、重要な情報は漏れなく伝えることが大切です。
お迎えの際には、その日の様子を詳しく聞き、必要に応じて翌日の対応についてのアドバイスも受けられます。体調の変化があった場合は、施設から保護者へ連絡が入りますので、常に連絡が取れる状態にしておくことが必要です。
キャンセル方法
予約をキャンセルする場合は、キャンセル締切時刻(当日の午前7時)までに「あずかるこちゃん」から手続きを行う必要があります。キャンセルしたい場合は、キャンセル待ちをしている他の方が利用できるようになるため、できるだけ早くキャンセル手続きを行いましょう。
無断キャンセルや連絡なしの欠席が多発すると、今後の利用に制限がかかる場合もありますので注意が必要です。「にじ色ひろば」は地域の貴重な資源であり、必要な方が利用できるよう、ルールを守った利用を心がけましょう。
支払い方法
利用料金の支払いは、利用当日に施設で行うのが一般的です。
現金でのみ支払いが可能です。 (※クレジットカードや電子マネーは使用不可)
所得状況によっては利用料の減免制度もあるため、該当する方は事前に田辺市子育て推進課に相談してください。必要書類を提出することで、利用料の一部または全部が助成される場合があります。
領収書は確定申告の医療費控除や会社への保育料補助申請に使用できる場合もありますので、必ず受け取って保管しておきましょう。
よくある質問

病児保育に関して、保護者からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。子どもの健康と安全を第一に考えた対応を心がけていますので、不安なことがあれば気軽に「にじ色ひろば」または田辺市子育て推進課に問い合わせてみましょう。
- 子供が高熱で痙攣を起こした場合、初めてでなければ救急受診しなくても良いですか?
- 初めて痙攣を起こした場合は、必ず救急受診をしてください。これは重大な症状の可能性があるためです。過去に熱性痙攣の診断を受けていて、かかりつけ医から指示がある場合でも、痙攣の状態によっては受診が必要です。
特に以下のような場合は、過去に痙攣があった場合でも救急受診を検討してください。
・痙攣が5分以上続く場合
・痙攣後の意識回復が遅い場合
・24時間以内に複数回痙攣が起きる場合
- 子供が夜に何度も嘔吐し、何も食べず飲まずの場合、他にどのような症状があれば救急受診が必要ですか?
- 下痢、腹痛、頭痛がなく、意識がしっかりしていれば朝まで様子を見ても大丈夫な場合が多いですが、以下のような症状があれば救急受診を検討してください。
・嘔吐物に血液や胆汁(緑色)が混じっている
・ぐったりして反応が悪い
・強い腹痛を訴える
・脱水症状がある(口が乾燥、尿が出ない、涙が出ないなど)
・6歳未満で38.5度以上の高熱がある
- 熱はないが鼻水と咳が続く場合、具体的にどのような状態であれば受診を検討すべきですか?
- 本人が辛そうなら受診を検討してください。薬が不要なこともありますが、以下のような症状がある場合は受診をおすすめします。
・呼吸が速い、または息苦しそう
・顔色が悪い
・食欲や活気が著しく低下している
・夜間に咳で何度も起きる
・2週間以上症状が続いている
- 任意予防接種は、具体的にどのような優先順位で考えるべきでしょうか?
- 任意予防接種の優先順位は、お子さんの年齢や生活環境、地域の流行状況などによって異なりますが、一般的には以下のような優先順位を考慮するとよいでしょう。
1.インフルエンザワクチン
2.ロタウィルスワクチン
3.おたふくかぜワクチン
4.B型肝炎ワクチン
5.髄膜炎菌ワクチン
- 男の子が接種した方がいいワクチンについて、子宮頸がん予防ワクチン以外で、特に重要なものはありますか?
- 男の子特有のリスクを考慮した場合、以下のワクチンが特に重要と考えられます。
・おたふくかぜワクチン
・MRワクチン
・A型肝炎ワクチン
・髄膜炎菌ワクチン
まとめ

田辺市の病児保育「にじ色ひろば」は、お子さんが病気のときに安心して預けられる貴重な施設です。専任の保育士と看護師による質の高いケア、医療機関併設による安心感、使いやすい予約システムの導入など、保護者と子どもの両方に配慮したサービスを提供しています。
いざというときに慌てないよう、事前に登録や利用方法を確認しておきましょう。「にじ色ひろば」の存在が、田辺市で子育てをする保護者の皆さんの安心につながることを願っています。