子どもの急な発熱や体調不良に直面すると、仕事を休めない保護者の方は対応に頭を悩ませるものです。

明日はどうしても仕事を休めないわ…。
和歌山県有田市には、そんなときに頼れる病児保育室「きらりん」があります。有田市立病院敷地内に設置された「きらりん」は、市内在住者なら無料で利用できる貴重なサービス。
本記事では、病児保育室「きらりん」の特徴から利用方法、必要な持ち物、そして気になる疑問までを徹底解説します。お子さんの急な体調不良に備えて、ぜひ参考にしてください。
和歌山県有田市における病児保育の現状

有田市には、病児保育室「きらりん」が、有田市立病院の敷地内に設置されています。お子様が病気で保育園や学校に行けないけれど、保護者の方が仕事などで看病できない場合に、一時的にお子様をお預かりするサービスです。
有田市内在住の方は無料で利用できます。
- 有田市内在住者は無料で利用可能
- 看護師と保育士が常駐し、専門的なケアを提供
- 病院敷地内のため緊急時の医療対応がスムーズ
近隣の和歌山市では有料施設が多いため、有田市の病児保育室「きらりん」は子育て世代にとって非常に価値の高い社会的インフラとなっています。
有田市の病児保育室「きらりん」について

病児保育室「きらりん」の施設の基本情報から対象となるお子さん、保育時間、定員などの詳細を解説します。
施設の概要

名称 | 病児保育室「きらりん」 |
所在地 | 有田市宮崎町6番地 有田市立病院敷地内 |
連絡先 | 0737-23-8051 |
運営主体 | 有田市立病院 |
「きらりん」は有田市立病院が直接運営している施設であり、医療機関との連携が取れている点が特徴です。
利用を検討している方は、まず電話で問い合わせてみることをおすすめします。スタッフから直接、最新の情報や利用上の注意点などを確認できます。
対象となるお子さん
「きらりん」を利用できるのは、以下の条件を満たすお子さんです。
- 有田市に住所を有し、生後6ヶ月以上小学6年生まで
- 病気の治療中で、医療機関での入院加療の必要がなく、当面の症状の急変が認められないこと
利用できる病状には一定の制限があります。重篤な症状や特定の感染症の場合は利用できないことがあるため、事前に問い合わせることをおすすめします。
インフルエンザなどの感染症の場合、発症から一定期間経過していることが条件となる場合もあります。これは、他の利用者への感染予防のための措置です。詳細については、かかりつけ医や「きらりん」に相談するとよいでしょう。
保育時間
「きらりん」の保育時間は以下のとおりです。
保育時間:月曜日~金曜日 午前8時30分~午後5時
休所日:土日祝・12月29日~1月3日
多くの保護者の方の勤務時間に合わせた保育時間設定となっていますが、延長保育の対応はありません。お迎えの時間には余裕を持って行動することをおすすめします。
定員
「きらりん」の定員は以下のとおりです。
「きらりん」の定員:3名
定員が少ないため、特に流行性の病気が広がる時期は予約が取りづらくなることがあります。できるだけ早めに予約をすることをおすすめします。また、予約状況は「あずかるこちゃん」アプリで確認できます。
冬場のインフルエンザシーズンや、春先の花粉症の時期は特に混み合う傾向にあります。このような時期に備えて、事前に登録や準備を済ませておくとよいでしょう。
保育内容
「きらりん」では、以下のような保育が行われています。
- 看護師と保育士による保育
- 病状に合わせたケア
お子さんの体調や年齢に応じて、静かに過ごせるよう配慮されています。体調が許す範囲で、絵本の読み聞かせや軽い遊びなども取り入れられています。
看護師が常駐しているため、お子さんの体調変化にも迅速に対応できます。また、定期的に体温測定や水分補給なども行われるため、保護者の方も安心して預けられるでしょう。
利用料金
有田市内在住の方は無料で利用できます。
これは大きな特徴で、和歌山市 病児保育 求人情報などを見ても、無料で利用できる施設は珍しいです。
ただし、食事やおやつの提供はないため、お弁当や飲み物は持参する必要があります。また、無料とはいえ、限られた資源を有効活用するため、予約後のキャンセルは早めに連絡するようにしましょう。
病院との連携
有田市立病院敷地内にあるため、緊急時も安心です。
お子さんの容態が急変した場合でも、すぐに医師の診察を受けられる環境が整っています。
また、医師との連携により、お子さんの病状に合わせた適切なケアが可能です。処方された薬の管理や、体調変化への迅速な対応なども、病院併設ならではのメリットと言えます。
利用の流れと必要なもの

「きらりん」を利用するための手順と、準備しておくべきものについて解説します。
利用前の準備
「きらりん」を利用するには、以下の準備が必要です。
- かかりつけ医の受診:診療情報提供書が必要な場合もある
- 「あずかるこちゃん」への利用登録
初めて利用する場合は、まず「あずかるこちゃん」というアプリに登録する必要があります。
お子さんの病状によっては、かかりつけ医の診断情報が必要になる場合があります。事前にかかりつけ医を受診し、病児保育を利用する旨を伝えておくと良いでしょう。
特に感染症の場合は、医師からの情報が必要になることが多いため、診察の際に病児保育の利用を検討していることを伝えておくとスムーズです。医師によっては、利用に適した時期についてアドバイスをくれる場合もあります。303
利用当日
利用当日は、以下の手順で「きらりん」を利用します。

- 「あずかるこちゃん」で空き状況を確認し、予約
- 予約時間に「きらりん」へ到着
- 受付で必要書類を提出
- お子さんの状態を看護師に伝える
- お迎え時間を確認して預ける
初めて利用する場合は、少し早めに到着するのがおすすめです。
受付では、お子さんの体調や症状について詳しく伝えてましょう。また、自宅での様子や、服用している薬がある場合はその情報も共有しておくことで、保育中に適切なケアが行われます。
必要な持ち物
「きらりん」を利用する際に必要な持ち物は以下の通りです。
- 診療情報提供書
- きらりん連絡票
- 健康保険証・乳幼児医療費等の受給者証
- 母子健康手帳
- 薬とその説明書(当日分のみ)
- 昼食、おやつ、お茶など
- 着替え・パジャマ一式
- バスタオル・手拭タオル 2~3枚
- ビニール袋 5枚程度
- 子どもの年齢に応じ必要な物
例:粉ミルク(1回ずつ分ける)、哺乳瓶、食事用エプロン、紙おむつ(10枚以上)、おしりふき - 愛用の玩具や本、おしゃぶりなど
特に薬については、必ず医師の処方に基づいたものを持参してください。市販薬の持ち込みはできません。また、食事についても「きらりん」では提供していないため、必ずお弁当や飲み物を持参する必要があります。
着替えは多めに用意しておくと安心です。特に発熱や嘔吐などの症状がある場合は、汗や汚れで着替えが必要になることがあります。また、お気に入りのタオルやぬいぐるみなど、お子さんが安心できるものを持参するのもおすすめです。
「あずかるこちゃん」の使い方

「あずかるこちゃん」は和歌山県内の病児保育施設の情報検索・予約サービスです。ここでは、このアプリの基本的な使い方を解説します。
1.「あずかるこちゃん」にアクセスして、アカウントを作成

2.個人アドレスに届いたメールから利用情報を登録

3.空き状況の確認し、予約ボタンをクリック

※キャンセル方法・・・予約情報確認画面から「予約を削除」ボタンをクリック。
当日のキャンセルはキャンセル料(500円)が発生するので注意が必要です。
予約は前日や当日でも可能ですが、定員が少ないため、特に流行性の病気が広がる時期は早めの予約をおすすめします。予約後にキャンセルする場合は、できるだけ早めに連絡するようにしましょう。
よくある質問

病児保育に関する疑問や不安に答えるため、よくある質問とその回答をまとめました。
病児保育はどんな病気を預かってくれるの?
集団保育が困難な病気の子どもが利用できます。
具体的には、発熱や風邪、インフルエンザ(回復期)、胃腸炎などの一般的な病気であれば受け入れ可能なケースが多いです。
ただし、重篤な症状や特定の感染症の場合は利用できないことがあります。「きらりん」では、事前に電話で相談することをおすすめしています。
病児保育室は仕事以外の理由で預けられますか?
お仕事だけでなく、急な外出や体調不良などお仕事以外の理由でもOKです。
「きらりん」では、保護者の方が育児疲れで休息が必要な場合や、冠婚葬祭などの急な用事がある場合にも利用可能です。
ただし、定員が限られているため、就労理由の方が優先される場合もあります。
保護者のリフレッシュ目的の利用も可能ですが、予約が集中する時期は、断られる場合があるということを理解しておきましょう。
病児保育が普及しない理由は?
病児保育の課題は、赤字経営の施設が非常に多いということです。
赤字経営になってしまう原因として、支出面では人件費の負担が大きいこと、収入面では利用者数の変動が大きいことが挙げられます。
病気の子どもを預かるには、看護師や保育士といった専門スタッフが必要ですが、利用者数は季節や流行の病気によって大きく変動します。
病児保育のニーズは高いものの、運営の難しさから、全国的にも十分な数の施設が整備されていないのが現状です。「きらりん」のような貴重な施設を、地域全体で大切に利用していきましょう。
まとめ

有田市の病児保育室「きらりん」は、病気の子どもを預けられない保護者をサポートする重要なサービスです。有田市立病院敷地内に立地し、医療連携が充実。有田市内在住者は無料で利用できる点が大きな特徴です。
利用には「あずかるこちゃん」アプリでの事前予約が必要で、空き状況をリアルタイムで確認できます。満員時や休所日には「病児保育 ぴょんぴょん 和歌山市」など近隣施設も選択肢となります。
子育てと仕事の両立は容易ではありませんが、「きらりん」のような病児保育サービスを上手に活用することで、その負担を少しでも軽減できるはずです。
いざというときに慌てないよう、この記事を参考に事前準備をしておくきましょう。